家作りの悩み相談

断熱・気密の基礎知識【失敗しない家づくり基礎知識】

つむつむりんこんにちわ✨

家づくりに携わって15年のかたつむりん先生です!

相方のエスカルゴン先生と一緒に葉っぱの裏から情報発信しています。

今回の記事は断熱や気密についての基礎知識です。

全部のメーカーがうちは冬暖かくて夏涼しい建物を作っていると言ってるけどどうやって比べたらいいかわからない!

家づくりを考えているけど、C値とかQ値とか言われてもいまいちピンとこない!

今回はそんな皆さんに基本的な知識をお教えいたします。

UA値・Q値・C値とは

よくメーカーが言ってくる数値はUA値・Q値・C値の3つのうちどれかです。

一つずつ解説して行きますね。

UA値:外皮平均熱貫流率の略称で、家全体から逃げる熱量(換気含まず)を外皮面積で割って求めます。

平成25年以降はこの指標になり、現行の基準はUA値が用いられます。

かたつむりん先生

三つのうちで一番新しい断熱の指標です。

Q値:熱損失係数の略称で、家全体から逃げる熱量(換気含む)を床面積で割って求めます。

平成25年以前の指標です。

C値:隙間相当面積の略称で、床面積当たりの隙間面積を表します。

気密性能はこのC値が関係しているので、ここを強く押すメーカーも多いです。

かたつむりん先生

C値は実際測定しないと出ないので大工の腕が問われるね

エスカルゴン先生

数値の誤魔化しに騙されないようにね。

さてエスカルゴン先生も仰ってますが、ここで一点注意です。

数値の誤魔化しに騙されるな!!

これはメーカーの営業に多いのですが、例えば、ウチはC値0.3以下なのですごい気密断熱取れてるんです!

あの向かいのメーカーは0.6とかでウチの商品の方が倍気密が取れています!と誇張して言ってきます。

はっきり言ってそんな変わりません。

そもそも測定する時はわざわざ換気扇とか塞いで測ります。

そういうところの隙間とか考えればそんなたいした違いにはなりません。

かたつむりん先生

よく言われるのが「一冬で灯油缶一本も変わらん」です

数字が良ければ良いに越したことはありませんが、気にしすぎも良くないです。

断熱材とかサッシとか気にした方がよっぽど有効です。

さて次からはUA値を指標とした現行の基準を説明いたします。

長期優良住宅の基準【平成25年基準】

平成25年に定められた現行の断熱基準があります。

全国の市町村を1~8地域に区分したうえでそれぞれに目安となるUA値が定められています。

  • 地域1基準0.46(北海道など)
  • 地域2基準0.46
  • 地域3基準0.56
  • 地域4基準0.75(新潟など)
  • 地域5基準0.87
  • 地域6基準0.87
  • 地域7基準0.87(鹿児島など)
  • 地域8基準-(沖縄など)
  • 断熱性能等級などもこれを基準にしており、最高等級4とっていれば充分だと思います。

    ZEH基準

    平成25年基準の断熱基準を上回る「強化外皮基準」をクリアした上で、さらに1次エネルギー消費量が実質0になることで認定されるZEH(ゼッチ)と呼ばれる建物も出てきました。

    これは高効率のエアコンをつけたり太陽光を乗せたりしないといけないのですがその辺は割愛します。

    断熱性能だけ見ると、上記の平成25年基準よりも厳しいです。

    かたつむりん先生

    東北や雪国を基準とした指標らしい

    エスカルゴン先生

    雪国では太陽光など付けないからZEHという言葉はあんまり聞かないのにな

    HEAT20基準【G1・G2】

    2009年に有識者・民間関係者たちが立ち上げた団体がHEAT20 です。

    平成25年基準やZEHよりも厳しいG1とG2の二段階でUA値の基準を出しました。

    かたつむりん先生

    これは建築の変態達が叩き出した変態指標だと個人的には思っている。

    エスカルゴン先生

    公的指標かと言われれば違うけど、一応載せておきます。

    断熱の基礎知識まとめ

    まとめですが、数字の誤魔化しにハマらないように気をつけてください。

    数値云々より断熱性能等級4(最高等級)とっていれば充分です。

    それ以上は個人的にですが過剰かと思います。

    次回の記事は断熱に関係のある断熱材・サッシの記事にいたします。

    それではSee you again next つむりん✨